2019年9月12日
全国の女性に、定額料金を払うと見放題になるインターネット経由の「動画配信サービス」(以下、VOD)の利用について調査した。
全回答数1277の内、動画配信サービスを利用しているのは20.5%。年代別に見ると20代以下37.2%、30代28.0%と、40代以上に比べて利用率が高い。
非利用者の今後の利用意向は、利用したいと思う+やや思うが26.3%と1/4強。特に20代、30代は3割を超え、関心が高い。見たいコンテンツは「日本映画」「国内ドラマ(過去作品)」「外国映画」が約6割、「見逃し配信」が約5割。利用者がよく見ているコンテンツに比べると「見逃し配信」のポイントが高くなっている。
Amazonプライム・ビデオ、dTV は「月額利用料が妥当」
利用しているサービスはAmazonプライム・ビデオが50.8%とダントツ。以下Netflix12.6%、Hulu9.9%、dTV8.8%、それ以外は5%を切っている。上位4サービスについて選んだ理由を見ると、「見たいジャンルが充実している」はNetflix、Huluがトップ。Amazonプライム・ビデオ、dTV は「月額利用料が妥当」がトップ。「話題作や新作が多い」は4サービスとも3番目で、この3項目が比較検討の重要ポイントになっている。「複数のデバイスで見られる」「ダウンロードして見られる」は約1割から2割台とさほどポイントは高くないが、フリーアンサーを見るとこの要素が頻出していることから、VODとしては「当たり前の条件」として捉えられているのではないだろうか。
よく見ているコンテンツは、映画(日本・外国)、アニメ、国内ドラマ(過去作品)、海外ドラマと続く。年代別では、映画は各世代に人気、国内ドラマ(過去作品)は40代、海外ドラマは40代以上、アニメは20代・30代に人気という特徴がでている。また「オリジナル作品」は、全体では16.4%と7番目だが、20代・30代の若い世代の関心が高い。
利用デバイスは、テレビが51.5%と半数以上だが、スマホも44.3%と半数近い。
見るシーンは、「自宅での空き時間/夜のくつろぎタイム/休日」が6割~7割と圧倒的。20代の「通勤・外出など移動時間途中」が他の世代より約10ポイント以上高くなっている。
1日平均、どのくらいの時間見ているかは、「30分以上1時間未満」33.2%、「1時間以上2時間未満」35.5%がボリュームゾーン。年代別に見ると、30代は「30分以上1時間未満」 が42.1%、 「1時間以上2時間未満」 が26.3%と他の世代と比較すると違いが見られる。子育てなどに時間を取られがちな世代ゆえかもしれない。
現在利用しているサービスについて「満足」+「やや満足」91.6%とかなり満足度は高いものの、別のサービスを利用してみたいと「よく思う」+「たまに思う」も63.7%。別のサービスに心が動く瞬間は「見たい作品がない」というごく真っ当な理由が最も多いが、 「オリジナル作品が面白そう」といった声も散見。そのサービスでしか見られない限定感は、ブランドスイッチのキーポイントになりそうだ。
上位4サービス、Amazonプライム・ビデオ、Netflix、Hulu、dTV、それぞれのいいところ、不満なところをフリーアンサーで聞いた。
VODの利用・非利用を問わず、テレビの地上波放送を見ている時間を聞いたところ、「毎日2時間以上は見る」がVOD利用者の32.8%に対して非利用者は54.3%。「毎日2時間未満程度」がVOD利用者は45.8%に対して非利用者は28.8%。
リビングくらしHOW研究所調べ
調査期間 : 2019.7.31~8.13
調査方法 : 「リビングWeb」「シティリビングWeb」でのWEBアンケート
集 計 数 :女性1277人(平均年齢:44.6歳)
https://www.kurashihow.co.jp/markets/15377/
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