2026年2月25日
「最近どこのスーパー行ってる?」という話題が、昔より具体的になってきた気がします。安い・近いだけでなく、火曜に刺身を買う、クーポンが出た日にまとめる、惣菜の日はここで完結———そんな“買い方のルール”までセットで語られる…。
今回、リビングWeb読者を対象にアンケート「地元に好きなスーパーはある?」を実施し、218人から回答、計116件のコメントが集まりました。
このコメント群は、スーパーが「最安の店を探す場所」から、生活を回すための機能を選ぶ場所に変わっていることを、かなり生々しく伝えてくれます。
物価高というと、価格競争が激しくなるイメージがあります。もちろんそれも事実です。
ただコメントを読むと、勝っているのは単に安い店というより、意思決定の手間や失敗を減らしてくれる店でした。
この4つは、価格とは別の軸に見えますが、結局はどれも「生活を最適化する」方向に収れんします。
以下、コメントを手がかりに“選ばれ続ける理由”をほどいていきます。
■私の推しスーパーは「万代」さんです。毎週火曜の特売でいつもお刺身をゲットしています。魚の開きも1枚108円(税抜)で販売して下さいますし、本当に有り難いスーパーさんです(にっしーさん/51歳/女性)
■「たいらや(TAIRAYA)」。新聞折り込み広告がない分お安いらしい。他所に殆ど行かないから判らないけど。週末に使えるクーポンを平日に何度もくれるので、保存できるものや急がなくていいものはクーポンが使える日にまとめ買い。たまにクーポンの使える日が週末の土日でなく、日曜だけとかあるから要注意ですが(のぞみさん/55歳/女性/埼玉県)
■「パル・ヤマト」。金曜日には玉子Lサイズ10個が158円と安く10時、13時、15時、17時と4回発売される。野菜や魚、果物、肉など安く新鮮です。特に魚やお寿司は少量からあり、種類も豊富。一人暮らしの私にはぴったりのスーパーです(ぷにさん/78歳/女性/兵庫県)
ここで面白いのは、「安い」の説明が値段そのものだけでは終わらないことです。
火曜、クーポン、発売時間。つまり生活者は、安さを“偶然の出会い”としてではなく、再現性のある運用として掴みにいっています。
■「三浦屋」。一番近い。品質に間違いがない。魚、肉、ソーセージ、ベーコン、ハムがおいしい(ぴのぽさん/78歳/女性/東京都))
■「ヤオコー」学園前店によく行きます。お魚も野菜も新鮮でおいしいので。義母の家に行く時も果物などお土産も購入していますが、おいしいと喜んでくれています(とんとんくんさん/67歳/女性/千葉県))
■近隣に「ロピア」が出来ました。とにかくお肉の質の良さと安さに大満足。お惣菜もピザもとってもおいしい。オリジナルのパンにハマってます(ニャンともさん/女性))
物価高になるほど、買い物の失敗は痛い。高い肉を買って微妙だった、魚が生臭かった———それだけで、家計も夕食も崩れます。だから「おいしい」以上に、「品質に間違いがない」という確信が価値になる。
さらに「義母の家に行く時のお土産」という文脈が出ているのも示唆的です。スーパーの生鮮は、自分のためだけでなく、人に渡せる品質の基準にもなっている。
■「ヤオコー」です! ヤオコーのお惣菜はどれもおいしいと思う。なので、ヤオコー行った日はヤオコーのお惣菜で晩ごはんというパターンが多いです(きなりさん/46歳/女性/埼玉県)
■大阪「スーパーマルハチ」。ポイント5倍デーがあるので、特価にならない商品はこの日に買います。節分の巻き寿司が、裏で巻いているので、海苔のいい香りがし、巻き方も家庭で巻いたように、ふんわりしていておいしいです(かおりんさん/54歳/女性/大阪府)
■スーパー「ライフ」です。プライベートブランド製品やお店で作ったパンや、お惣菜が好きです(いちご45さん/45歳/女性/東京都)
惣菜は「時短」よりも、「今日の夕食が成立する」価値が大きい。意思決定が終わる、献立を考えなくていい、外食ほどお金もかからない。物価高の生活では、こうした“成立力”が効いてきます。
また巻き寿司のコメントのように、「海苔の香り」「家庭で巻いたように」という描写が出てくるのも注目点です。惣菜の価値は、単に便利な完成品ではなく、手作り感やライブ感にも支えられています。
■「コノミヤ」。最近できた「蒲生四丁目店」が大好き。月曜日が10%OFFで、その他の曜日にも、この店だけの青果の特価品があったり、魚が新鮮で対面で処理してくれたり、デリカの種類も豊富です。自転車もきれいに整列してくれるし、レジもスムーズに流れるし、いい所ばかりです(ちいっちさん/57歳/女性/大阪府)
■「サニー」です。まず 店員さんがどこの店もやさしく声かけしてくれて、高齢者には行きやすいお店です(しおっぺさん/75歳/女性/福岡県)
■「生鮮食品オンリーワン」。店内のポップも手作り感あり、主婦に優しいお店があります。名前のとおり(オンリーワン)(みょうさん/70歳/女性/広島県)
自転車の整列、レジの流れ、声かけ、手作りポップ。
派手な差別化ではないのに、「また行く理由」になっているのが分かります。ここは価格や品揃えと違って、日々の体験の積み重ねが効いています。
今回のコメントが示しているのは、生活者がスーパーを用途別に使い分け、同じ人でも日によってモードが変わるということです。
見方をすると、広告設計でありがちな「30〜50代女性」みたいな括りだけでは、メッセージが薄くなる理由が分かります。刺さるのは属性より、その日の課題(節約/安心/成立/ストレス減)だからです。
そして、物価高の今ほど、生活者が求めているのは「安い」だけではなく、迷わず買える/外さない/今日が回るという安心と省エネ。
スーパーは“最安競争”の舞台である一方で、同時に“生活最適化の装置”にもなっている———今回のコメントは、そのことをかなり具体的に語っていました。
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