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リビング読者の「今年の目標」から読み解く、目標が「ある人」と「ない人」 年始の二極化を生む“行動スイッチ”の正体



 

2026年が始まりました。新しい一歩を踏み出すのに良いタイミングと言われる一方、リビングWebの「あなたの2026年の目標はある?」アンケートでは「特にない…」が半数という結果でした。年始は“意欲の季節”であると同時に、“二極化の季節”でもあるようです。
本記事では、有効コメント82件の声を手がかりに、目標設定の背景にある「理由」や「続け方」の工夫を整理し、企画・コミュニケーション設計に活かせるヒントとしてまとめます。

 

あなたの2026年の目標はある?


 

調査概要

  • 調査対象:全国のリビングWeb読者
  • 調査期間:2026年1月8日~2026年1月14日
  • 投票数:229
  • 有効コメント数:82

 

コメントから見えた5つのヒント

 

1. 目標は「内容」より「理由」で動く

同じ“ダイエット”でも、コメントを読むと「なぜ今なのか」が具体的です。年始の高揚というより、生活イベントや節目が行動スイッチになっています。テーマ(ダイエット/挑戦)だけで括るのではなく、「理由(きっかけ)」で捉え直すと、自己ごと化が起きやすくなります。

 

読者コメント

■妊娠して太ってしまって、3月が出産予定であるので、3月出産したらダイエットに勤しみたいと思っています(To2770waさん/32歳/女性/広島県)

■8月に次男の結婚式があるので、それまでに少しでもキレイな新郎の母になれるようにダイエット、美容を頑張りたいです!(ハッチさん/54歳/女性/兵庫県)

■私は今年65歳になり、第二の人生の出発の年です。新しいことにチャレンジしていきたいと思っています(Yukiさん/64歳/神奈川県)

 

★ヒント★

  • 「ダイエット」ではなく「産後」「式まで」「節目年齢」といった“理由別”の言い換えが刺さりやすい
  • 年始の一括訴求より、生活者の“期限”や“転機”に寄せた導入設計が有効

 

2. “やりたい”の裏には「できなかった理由(制約)」がある

多くのコメントが「痛み」「体調」「介護」といった制約を伴って語られています。ここを無視して正論だけを打ち出すと、「わかるが続かない」になりがちです。制約を前提に、無理のない範囲での取り組み方を示すことが共感につながります。

 

読者コメント

■今年こそは歩いてダイエットして、体重の減量にチャレンジしたいです! 去年は膝痛で悩み、あまり歩けなかったので、今年こそはぜひぜひ目標達成したいと思っています!頑張ります!(しらゆりさん/66歳/女性/兵庫県)

■とにかく健康第一に。去年は腰を痛めたり、体調崩したりしていたので毎日のストレッチ、歩く時間をつくるなどしながら体力をつけて仕事をしていきたいです(ゆき727さん/48歳/女性/大阪府)

■数年前からいろいろな病を抱え、主人の介護などもあり毎日大変です。趣味もなかなかやれず、ストレスがいっぱいです。今年は好きなことを少しずつでもと思っています(ふーちゃんさん/64歳/女性/愛知県)

 

★ヒント★

  • 「頑張ろう」より「制約があってもできる形(少しずつ/無理のない範囲)」の提示が重要
  • “挫折理由”の言語化自体が、企画テーマになり得る(痛み・忙しさ・介護・体調など)

 

3. 「数値目標」より「習慣目標」が多い

目標の形は「何kg」より「毎日30分」「ストレッチ」など、行動として具体化されているものが目立ちます。年始のスタートを後押しするなら、大目標を掲げるより、日々の行動に落とす設計が参加のハードルを下げます。

 

読者コメント

■毎日(雨の日以外)30分歩いて、体質改善と健康維持!(りーちゃんさん/53歳/女性/岡山県)

■30歳の節目なのでランニングを始めて、体力をつける!目指せハーフマラソン出場(さっきーさん/30歳/女性/大阪府)

■クロール(水泳)で200メートルを完泳したい(やまびこさん/86歳/男性/神奈川県)

■10キロ痩せます! 食事制限、運動をしてすでに3キロ痩せました!(今年もいいことありますようにさん/39歳/女性/鹿児島県)

 

★ヒント★

  • 「今年の目標」ではなく「今日・今週の行動」へ翻訳すると、実行率が上がりやすい
  • 条件設計(雨の日以外、毎日30分など)は、継続の“現実味”を生む

 

4. 自己変容は「健康」だけでなく「人間関係・自己表現」に広がる

目標は身体面に留まらず、関係性や自己表現の再設計にも広がっています。健康文脈だけで括らず、「生活の整え直し」という上位概念で捉えると共感の面積が広がります。

 

読者コメント

■人と関わる機会を増やそうと思います。ひとりでお出かけすること、過ごす時間も好きなのですが、誰かと話すと考えが整理されたり、ふとした気づきが得られると感じる出来事が昨年末にありました。無理のない範囲で!と思いつつです(しずかさん/北海道)

■今年は言いたいことを我慢せず、口に出して言うことです。ストレスを溜めず、自分自身も少しずつ強く変わるぞー!(あつえりんさん/38歳/女性/福岡県)

 

★ヒント★

  • 「健康」だけでなく「心」「関係性」まで含めると、目標未設定層も巻き込みやすい
  • “変わりたい”の表現は多様であり、単一の正解を押し付けない設計が求められる

 

5. 断捨離は「モノ」から「デジタル」へ拡張している

断捨離の対象は、部屋の中だけでなく、アドレス帳やPC内など情報領域にも広がっています。整理は「片付け」ではなく、判断負荷を減らす行動として語られている点が特徴です。

 

読者コメント

■身軽になりたいので人生の断捨離です! 物はもちろんアドレスやパソコン内の電子機器もすべてすっきりさせたいです(ちびにゃんこさん/54歳/女性/福島県)

■断捨離!今までいろいろなものをため込んでいたから、必要不必要をしっかり分けて生活そのものもシンプルにスッキリさせたい(金太郎さん/62歳/男性/大阪府)

 

★ヒント★

  • 「収納」だけでなく「情報整理」も含めた切り口が生活者実感に合いやすい
  • 「必要・不必要を分ける」意思決定を助ける見せ方(手順化、チェック化)が受け入れられやすい

 

結論:行動を促すのは「目標の押し付け」ではなく「理由の翻訳」

今回のコメントから見えてきたのは、年始の目標が“気合い”ではなく、生活イベント・制約・再設計の欲求と結びついていることでした。企画・コミュニケーション設計に落とすヒントは、次の3点に集約されます。

  • テーマではなく「理由(きっかけ)」で語り直す(産後、式まで、節目年齢、介護など)
  • 制約を前提に、“続けられる単位”へ分解する(少しずつ、雨の日以外、毎日ストレッチなど)
  • 身体だけでなく、心・関係性・情報整理まで含めて「整え直し」の文脈で設計する

 

年始は「目標を掲げる人」の季節であると同時に、「掲げられない人」が可視化される季節でもあります。だからこそ、“立てられない”を責めず、“始められる形”に翻訳することが、共感と次の行動を生む近道になりそうです。

 
リビングWeb「あなたはどっち」


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