掃除、洗濯、買い出し、食事作り、食器洗い、ゴミ出し、日用品の管理・補充、手土産やギフト・お礼の品の購入…などなど、数え上げたらキリがない家事。どうしてもしないといけないものもあれば、頻度を下げたり、自分がしなくてもいいもの、もうやめてしまってもいい家事もありますよね?
全国のリビングWeb読者を対象に「今年はやめようと思っている家事はある?」というアンケートを実施。110票、46件のコメントが寄せられました。一部抜粋して紹介します。
※実施時期:2025年1月16日~2025年1月22日、投票数:110、有効コメント数:46
この家事やめます!
- 家計簿をつけるのをやめる! 20年近くつけてきましたが、昨年は給料日に前取り貯蓄とつもり貯蓄だけしっかりし、引き出しただけでやりくりすればなんとかなった。細々とつけるよりかは、その時間を勉強や子どもとの時間に充てて有意義に使いたい(かなッペッペッペーさん/42歳/女性/鹿児島県)
- ズバリ町内会です。もうほぼ形骸化し、役割を終えてるし、意味のない活動ばかりなのに、誰も読まないマンネリ化した回覧板まわしや、会費集金一軒一軒など、やめようと思えばやめられるものばかりなのに。地味だけど負担がありストレスだからです。自由なはずならやめるのも自由なはずですから(もり〜さん/42歳/女性/岩手県)
- 作り置き。作りすぎるとついつい食べ過ぎてしまい‥、その日食べる分をその日に作るように。家計にも体にも優しく(えりこむさん/44歳/女性/東京都)
- わたしは洗濯物を干すことをやめました。天気を気にしながら、外干しをすることがストレスになっていたので、思い切って乾燥機で乾かすと、昼でも夜でも真夜中でも、洗濯が片づき、ストレスフリーになりました(サリーさん/60歳/女性/沖縄県)
- 食事作りがしんどいです。外食も嫌い、料理も作れない、作る気もない夫。そこで週1、曜日を決めて自分の食べたいものを自分で用意する。本当は毎日そうしたい(とらおさん/59歳/女性/広島県)
- 食器の洗い物の頻度を減らそうと思っています。食洗機がついてはいるのですが、洗い残しがありそうで心配なので、いつも手洗いをしています。食洗機は乾燥のみに使用しています。ですが、今年から仕事を食洗機を使用した方が節約になると聞き、少しづつ食洗機を使用してみようと思います(すぬちゃんさん/38歳/女性/熊本県)
- おせち作り。お正月に帰って来る子どもたちに昔ながらのおせちを作っていますが、あまり食べません。三が日つくお餅や、お雑煮も大変なだけで自分でも楽しくありません。正月は私も休みたい。だからやめます(あんこさん/67歳/女性/宮城県)
- 今年の年末は障子の張り替えを止めます、手間がかかる、寒いので、夏に行います(ゆずまるさん/67歳/男性/兵庫県)
- 主人のカッターシャツのアイロンがけ。もうやめたい。そもそもきれいにアイロンができない。そのためにアイロン、アイロン台を出すのがめんどくさい。ノーアイロンシャツを買います(K子さん/39歳/女性/岡山県)
- 自分と娘の衣類の断捨離&整理整頓! 2LDKマンション暮らしで、押入れなし、収納スペースが少ない暮らしのため、今年こそ断捨離!まずは幼稚園に通う娘のサイズアウトした服達を捨てる、売る、保管するの仕分けします!(ニャンコさん/35歳/女性/栃木県)
- 数年前から夫婦共に実家と近親者への中元、歳暮はお互い様ということでなしにしたので負担が減りました。年金暮らしなので減らしたいのは交際費。香典、新盆が家計を圧迫している(ぱぱっとさん/68歳/女性/福島県)
- ゴミがたまったら新しい袋に変える。誰かがやってくれるだろうと信じて…(プリンさん/32歳/女性/福島県)
- 旦那の洗濯物たたみ。各自自分のものをたためばいいのでは…。でも旦那の方が労働時間が長いので、なかなか言い出せないのです(さがたつこさん/61歳/女性/広島県)
- 自分の分のお弁当作りです。会社に来るお弁当屋さんはとてもおいしくて、値段も手ごろ!だけど少しでも節約したくて注文せずに自分で作って食べています。そろそろ頑張っている自分にお昼くらいぜいたくしてもいいかなあ、と思っています(プシケさん/女性/東京都)
- 買い物に行くのをやめたいなと思います。ネットスーパーを利用して、時間を節約したいと思います。併せて衝動買いのムダ遣いも!(さわだゆかりさん/51歳/女性/埼玉県)
- やめようと思っている…というより、今年を最後にやめました年賀状!。年賀状じまいの言葉を添えた【年賀状】を出し、喪中はがきをいただいていた方には【寒中見舞い】でお伝えしました。これからは本当に必要な方との日常のご縁を大切にしていこうと思います(まりもさん/60歳/女性/広島県)
普段からそんなにがんばってない…という声も!?
- 必要なところしかやってないのでないかな(ことてつさん/44歳/女性/愛知県)
- これといって特別な家事をしているわけではないし、自分のペースでやっているのでやめようと思っている家事はありません!(こいぬさん/47歳/女性/東京都)
- やめるよりも頻度を減らしたいと思います(ヒヨコさん/58歳/男性/奈良県)
「家事のやめどき」に商機あり!今、押さえるべきポイントとは?
「やらなくてもいい家事」がある——そんな意識が、今広がっています。今回のアンケートによると、「作り置き」「洗濯物を干す」「食器洗い」など、時間と手間のかかる家事を見直す動きが顕著です。背景には「時間を効率よく使いたい」「家事のストレスを減らしたい」というニーズがあり、特に30~50代の女性を中心に、「やめること=ライフスタイルの最適化」という考え方が定着しつつあります。
今、活かせるマーケティング戦略
1. 「やめどき」を後押しするサービスの訴求
- 家電・時短ツール:「洗濯物は乾燥機で」「食器洗いは食洗機で」といったニーズを捉え、PRの強化を。
- デジタルサービス:「家計簿をやめる」ならば、家計管理アプリの活用を提案。
- 宅配・代行サービス:「買い物をネットスーパーに」は、食品・日用品ECの拡販チャンス。
2. 「ラクして充実」を叶えるメッセージ設計
- 消費者の根底にある「罪悪感」と「解放感」を考慮し、「手抜き」ではなく「賢い選択」として訴求。
- 「忙しいあなたにこそ、余裕を」「時間を生む家事改革」といったキャッチコピーが響く。
3. 「家事の見直し」を支援する提案型コンテンツ
- SNSで「#今年やめた家事」などの投稿を促し、共感を生むマーケティングを展開。
- 「家事シェア診断」など、家事の取捨選択をサポートするインタラクティブなコンテンツが有効。
今こそ、ライフスタイルの変化を味方に
「家事を減らす」動きは、時短・効率化サービスの市場拡大につながります。このニーズに合わせたプロモーションを打ち出すことで、より強い共感と行動を引き出せるでしょう。今こそ、家事の「やめどき」に寄り添うマーケティングが求められています。
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