憧れるけれど現実は…?
内閣府のデータでも「年々上昇している」という、女性の管理職。華々しい印象がある一方で、実際の職場環境ではどんな存在なのでしょうか。そこで今回は、女性管理職についてアンケートを行いました。
Q.職場に管理職の女性はいる?
DATA
いる…69%
いない…26%
過去にいた…5%
※シティリビングWebでアンケートを実施
※有効回答170人
※アンケート実施期間:2024/6/26~2024/7/10
わが社の女性管理職
- まだ全体では1〜2割しか女性管理職はいないが、今まで2名の女性課長がいました。最初は「どうだろう?」と思っていたが、女性だからと特に気にすることもなく、他の上司と何ら変わらなかった。むしろ、女性の知り合いがさらに増えた感じで、離れた今も良いお付き合いが続いています(ぐーたらまるちゃん)
- 過去のことですが、係長・課長が女性。その上の部長が男性。またその上の局長が男性。TOPが女性でした(YM)
- 女性特有の体調不良や、男性上司に話しにくい内容の場合に間に入ることがあります(アッペ)
- 地方公務員をしています。女性でも働き続けやすい環境ではあるので、管理職になる人もいらっしゃいますが、やはり総数としては少ないです。管理職をされている女性は、未婚やDINKSが多いです。子どもがいて管理職をされている人はタフすぎます!仕事の合間に、学校帰りのお子さんにこそこそ電話している姿を目撃したことも(にゃん太)
- 昨今の日本は女性管理職が少ない問題のせいか、ここ1~2年で急に増えた感があります。今までチャンスがなかった若い女性にもその道ができてよかったなと思います(し)
実際に経験してみた管理職
- 独身のときに経験したことがありますが、若い女性というだけで不快な思いをしたこともあります。今は女性が増えてきているので、それが当たり前の世の中になると女性ももっとキャリアアップできると思います(しろくま)
- 私が管理職になったときは会社で初めてだったのでロールモデルがいない中、制服がなくなり、どんな服装が適切なのか分からず今のスタイルに行き着きました。総務ということもあり、基本スーツで仕事をしています(sakura)
- 前の会社では管理職でした。女性の多い職場だったのですが、それぞれの平等の感覚の違いにとても苦しみました(モイモイ)
- 私の世代では管理職になる人がまだ少数で、女だからと言うことを聞かない部下が現実にいて、就任してから数年はその対処に困りました(あきすけ)
- とにかく大変!ですが、やりがいも大きいです。女性管理職は、ソフト面や人の心の動きに敏感で、寄り添うことがうまい人が多いので、頼りがいがある、相談しやすいという部分が大きいので、女性管理職が増えるといいなと思います(ケロ)
管理職になりたい?なりたくない?
- 管理職に就きたいというよりは、自分のスキルアップや業務範囲を広げていきたいという気持ちはある。けれども、小学生と未就学児を抱えている現状では、時短勤務の中で通常業務をまずはこなしていくことが一番で、これ以上のことを望める状況にない(アビ)
- 若いころは、管理職になってガンガン働きたいと思っていましたが、40代に入ると、体力も落ちてきて面倒だし、平社員のままでいいんじゃないかと思い始めています(のぞみんママ)
- 一時期はそのポジションを目指しましたが、数少ない管理職の座をとられてたまるかと、男性従業員から大切な書類を隠されたり等、足を引っ張られたりして疲れました(ユリア)
- 男性であれ女性であれ能力があり仕事に割く時間があれば管理職候補だと思う。男女で分ける必要はない。男女とも仕事に割く時間よりも別のことに割く時間を優先する選択をした場合に管理職になるのは厳しいと思う。それをわかって自身がどのような人生設計をするのかを考えるといいと思う。また選択肢としてはどこの会社も与えられる状態が望ましい(なー)
- 現職(営業部署)で管理職になりたいと思い、目指しているが、実際には難しく、企画部署に異動になってしまう。会社として管理職を増やしたいのかどうかも、定まっていないように思える。(社会の流れに合わせようと様子を伺っている感じ)(もっつ)
7割の職場に女性管理職が「いる」。一方「なるのは難しい」が8割!
約7割の人の職場に、女性管理職が「いる」という結果に。寄せられたコメントには、「女性特有の悩みを相談できる」「男性の上司と特に変わらない」といった、女性管理職の人と仕事をして感じたイメージやエピソードなどが多く集まりました。また、中には実際に自分が管理職になったという経験談も。女性としての立場での苦しみや、部下との感覚の違いに苦労した、といった声が聞かれました。
そんな中、「管理職に就きたいと思う?」という質問をしてみたところ、79%が「思わない」と回答。理由には「育児との両立が難しい」「会社の意向でなれない」といった声が聞かれました。意思があったとしても、実際の環境を考えるとまだまだ厳しい、というのが現実のようです。
とはいえ、いただいた意見の中には「管理職候補に性別は関係ない」という声も。やはり、環境と本人が可能な状況であれば、誰もが管理職にチャレンジできる、という社会が理想なのかもしれません。
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