
米価高騰への対策として政府が市場に放出した「備蓄米」。
ニュースやSNSで話題になっていますが、みなさんはもう口にしましたか? それともまだ様子見でしょうか?
価格の魅力とともに、味や品質への不安、売り場で見かけないという声もあり、生活者の意識と行動にはギャップが見られます。
そこで、全国のリビングWeb読者に「備蓄米を食べましたか?」と尋ねたアンケート結果をひも解き、消費者心理を探りました。
■調査概要と結果
2025年8月14日~20日、リビングWeb上で「備蓄米を食べましたか?」をテーマにアンケートを実施しました。
※あなたはどっち:「備蓄米」食べてる? 食べている人も、食べていない人もその理由を教えて!
投票総数は1,364票(有効コメント684件)。結果は「食べていない(56.7%)」が「食べている(43.3%)」を上回り、約6割がまだ様子見という構図になりました。

■読者コメントから見える購買の分かれ道
入手しづらさが最大の壁に
- 「備蓄米が欲しくても、買いたい時に買いたい場所で売っていなくて、たまに見かけても、家の在庫がまだあったり、長蛇の列だったりで買えませんでした。本当はうちだって安い米欲しいのに…なんでないのか、どこに売ってるの? もう在庫切れ? とか、色々不満と猜疑心でいっぱい。うちにも売って欲しいです」(もり?さん/44歳/女性/岩手県)
- 「備蓄米なんてお目にかかれない。売り切れとか、本日の入荷はありませんの紙しか見たことがない。どこに隠しているのやら」(ねーこさん/55歳/女性/香川県)
- 「そもそも備蓄米が販売されているのを見たことがない」(あちこさん/53歳/女性/兵庫県)
- 「ど田舎には買いたいのに備蓄米が出まわってない。未だに5kg4000円前後のを買ってる。そんなに安いお米は何処の国で売ってるの?って感じ。もう1年だよ勘弁してぇ」(メガネ熊さん/58歳/男性/新潟県)
- 「安くなっているのは都心部ばかりで、全然地方ではお米自体の値段は安くなく、備蓄米も見かけません」(あんどさん/37歳)
👉 売り場での存在感や販売情報の不足が、消費行動を阻んでいることが見えてきます。
味や品質への不安がブレーキに
- 「あまりおいしくないと知人に聞いたので買ってないです」(もんでんさん/48歳/男性/愛媛県)
- 「買ってみたかったのですが、姉が食べておいしくなかったと聞いたのでなかなか手が出せない。あとは虫が入っていたとの情報も他からあり怖い」(えめめさん/39歳/女性/岡山県)
- 「糠のにおいが苦手なので、古いともっとにおいが強いだろうし、米も酸化してるかと思うと食べられない。出されたものを区別できるのかわからないけれど、自分から購入はしないです」(ちいっちさん/56歳/女性/大阪府)
- 「買っておいしくなかったから、後悔するし、どうやって、おいしく食べられるか工夫できないから」(さきさん/49歳/女性/新潟県)
👉 体験前に口コミで判断する傾向が強く、ネガティブ情報が購買を抑制していることがわかります。
“ご飯くらいはおいしいものを”というこだわり
- 「少しお金出せば、今までと同じお米食べられるのでそこは我慢したくない。お米はちゃんと日本のおいしいお米がよい。これからも日本のお米を食べていくという意思表示でもある」(まままさん/46歳/女性/大阪府)
- 「多少高くても確実においしい新鮮なお米を食べたいので、備蓄米は購入していません。主食であるお米の味は妥協したくないです」(デイジーさん/47歳/女性/宮城県)
- 「備蓄米の味がわかるほど舌は肥えていませんが、ご飯くらいは好きな品種のものを食べたいので、まだ備蓄米には手を出していません」(ことこさん/61歳/女性/福島県)
👉 価格よりも品質や価値観を優先する層が確実に存在します。
実際に食べた人の評価は二極化
- 「備蓄米食べましたが、おいしいですよ。新米には勝てませんが、お米が食べられるだけでもありがたいです。保育園にも毎日ご飯持っていくので、安く購入できて助かります」(そまさん/40歳)
- 「3人家族です。高校生息子がよく食べるので備蓄米の購入を考えていました。偶然、近隣スーパーにて販売されていたので恐る恐る購入。意外にもおいしく頂けて家族は大満足です。また継続して購入したいです」(きりんさん/48歳/女性/京都府)
- 「令和3年物が買えました。予想以上においしいですよ。これからも買えれば買うつもりです」(みーママさん/73歳/女性/千葉県)
- 「食べましたが、味が感じられずあまりおいしくはなかったです。酒やみりんを加えたり、水加減を工夫したりして、おかずと一緒なら十分食べられましたし、価格高騰・品不足の中で大変助かりましたが、積極的に食べたいとは思えませんでした」(たまさん/59歳/女性/神奈川県)
- 「一度チャレンジしたが、糠のようなにおいがきつく二度と買いません。食べる量を減らしても、おいしいご飯が食べたいです」(ぷちとまとさん/57歳/女性/福島県)
👉 「十分おいしい」「工夫すれば使える」という声と「もう買わない」という声に分かれる結果となりました。
■消費者の声から読み取れるヒント
今回のアンケートから見えてきたのは、
- 情報が届かないと「存在しないもの」として扱われてしまうこと
- 口コミが購買に大きな影響を与えること
- 主食だからこそ「こだわり派」と「価格重視派」に分かれやすいこと
購買を後押しするには「どこで買えるか」「どうすればおいしく食べられるか」といった具体的な安心材料を提供することが有効です。
■まとめ
リビング読者の声は、消費者が商品を「買う/買わない」を判断するリアルな基準を映し出しています。
今回の備蓄米アンケートのように、価格だけでは動かず、入手性・安心感・価値観が購買を左右するという気づきは、幅広い商品やサービスのマーケティングに活かすことができるのではないでしょうか。
リビングWeb「あなたはどっち」
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