サンケイリビング新聞社が発行するメディア総合サイト「アドラボラトリー」

マーケティングデータ

自分の地元だけだったの!? ほかのエリアにはないと知ってショックだったモノ


路面電車、モノレール、土曜授業、秋休み、コノミヤ、山辻、るーぱん、さわやか、セイコーマート、富士山、琵琶湖…etc。自分が暮らす地元に昔からある風景や文化。地元では当たり前だと思っていたアレコレが、他の地域では通じなかった…そんな瞬間、ちょっとしたカルチャーショックを感じたことはありませんか?
全国のリビングWeb読者を対象に「ほかのエリアにはないと知ってショックだったものある?」というアンケートを実施。127票、55件のコメントが寄せられました。一部抜粋して紹介します。
 
※調査対象:全国のリビングWeb読者、調査実施時期:2025年1月30日~2025年2月5日、投票数:127、有効コメント数:55

 

地元だけだったのコレ!?【文化・教育編】

  • 愛媛県の中学校では、立春に14歳を祝う「少年式」という行事があります(ほしさん/55歳/女性/愛媛県)
  • 運動会で立ち上がるとき「ヤァー」っと言って立ち上がる(あさちゃんさん/56歳/福岡県)
  • 8月6日の登校日。広島だからと知った時は驚きました。それが普通だったので(まっきーさん/39歳)
  • 小学校なのですが、2時間目と3時間目の間の休憩が他の時間より少し長いです。その休憩時間のことを「大休憩」と呼んでいるのは広島だけなのですね(お~しゃん☆さん/58歳/女性/広島県)
  • 「北辰テスト」ですね。東京で就職してなんかの話から「北辰テストで確約もらって~」と話したんですけど、みんな「???」でした・・・。埼玉だけって知らなかったです(りょうこちゃんさん/46歳/女性/埼玉県)
  • 神戸市の「耐寒登山」。息子が大学の友人に話して神戸以外ではないことを家族中知った(vivianさん/68歳/女性)
  • 小学生の頃に持たされた黄色い「横断バッグ」は他の県ではないようです。また教室のイスの座布団がわりに防災頭巾を使っているのも珍しいようですね(ボビーさん/58歳/男性/静岡県)
  • 「七草祝い」です。1月7日に7歳になった子どもが神社にお詣りに行き、お椀を持って親戚などの家を7軒まわって、七草粥をいただく行事です。今は少子化で7軒まわることは少なくなりました(すぷりんぐさん/67歳/女性/鹿児島県)

 

ほかのエリアで知られてなくてショック!【ご当地ローカル店編】

  • 「おべんとうのヒライ」です。これは全国にあると思ってましたが、九州の一部にしかないと知った時は衝撃だったのと、お弁当屋の店内で飲食できないのはさらに驚きでした(たけしたかおるさん/男性/熊本県)
  • 私は函館市の出身なので「セイコーマート」や、「ハセガワストア」の焼き鳥弁当や、「ラッキーピエロ」があると思っていましたが、北海道だけなのでガッカリしたことを覚えています。函館に帰った時は必ず寄るようにしています(禁酒中さん/71歳/男性/埼玉県)
  • 「福田パン」です。サンドのスタイルが全国だと思っていました(スッチーさん/42歳/男性/岩手県)
  • 奈良の「天理スタミナラーメン」が、全国的にあまり知られていないこと(ヒヨコさん/58歳/男性/奈良県)
  • 新潟が地元なんですが、「イタリアン」が他県にはなかった!詳しくは【新潟 イタリアン】で検索してみてくださーい(まきさん/47歳/女性/埼玉県)
  • 鹿児島には「山形屋」というデパートがあります。まさか山形県とは関係ないよね…と、思っていたら、元々は山形の行商で鹿児島に来た人が始めた呉服屋さんが始まりと聞き、ビックリしました。他県にこんなデパートないでしょ!?(るんるんさん/66歳/女性/鹿児島県)
  • 唐揚げ専門店。今は都市部には増えてきましたが地元には唐揚げ専門店が多く、「我が家はココ!」っていうお気に入りのお店があります(なつママさん/41歳/女性/大分県)

 

みんな食べてないなんてもったいないよ!【食文化編】

  • 鹿児島在住ですが、出身は島根・奥出雲。出雲地方に「板わかめ」という食べ物があります。まぁわかめを板状にして乾燥させただけなんですが、鹿児島に売ってない。なぜ(・・;(みんさん/52歳/女性/鹿児島県)
  • イルカです。静岡ではふつうに海の人気者イルカがスーパーで売られていました。赤と白でクジラ肉と似ています。県外の友人に話すと「イルカを食べるなんて信じられない。もってのほか!」とキレられました。故郷を離れて何十年もたった今、自分でもイルカを食べてたなんて信じられなく思います(ぷーけさん/女性/静岡県)
  • ちゃんぽん、皿うどんに欠かせない ピンクとグリーンの蒲鉾。長崎県以外では見かけません。ちゃんぽん用の蒲鉾ミックスを広島のスーパーで見つけた時は泣きそうでした!(ぱらいばさん/51歳/女性/長崎県)
  • 「がんす」は全国にあると思ってた(小太郎さん/75歳/広島県)
  • 「二重焼き」の呼び名が各地で違ったこと(けの字さん/51歳/女性/広島県)

 

何言ってるかわかんないって言わないで!【方言編】

  • 熊本弁です。今の時期だと「寒かけんあとぜきしなっせ」=「寒いからドアは閉めて下さい」(とっしんさん/64歳/男性/熊本県)
  • 物の言い方ですが、家でてきた野菜などあげるさいに、キレイに土などを洗ってあげます。そのことを「しょうやくしてあげる」といいます。どんな漢字なのか調べてみたら、方言だとわかり、驚きました。みな普通に使っています(岡山桃香さん/76歳/女性/岡山県)
  • 地元は山口県です。「4本」を「よんぼん」といいます(Aachanさん/45歳/女性/大阪府)

 

【まとめ】地域の魅力を活かしたマーケティング戦略

今回の調査では、自分の地元では当たり前のものが、他の地域では知られていなかったとき、多くの人が驚きやショックを受けることがわかりました。これは、地域ごとに根付いた文化や習慣が、その土地のアイデンティティになっていることを示しています。この「地元ならでは」の視点は、広告・マーケティングの戦略に大いに活用できます。

 

1. 地元の特性をブランドの強みにする

企業や自治体が地域限定の商品やサービスをPRする際、単に「地元の名物」と伝えるだけではなく、「なぜ地元で愛されているのか」「他の地域にはない特徴は何か」を明確に打ち出すことが重要です。

例えば、静岡の「さわやか」のハンバーグは、その唯一無二の味と提供スタイルが魅力として認知され、全国から訪れる人が増えています。このように、地元の誇りを前面に押し出したプロモーションは、ファンの獲得につながります。

 

2. SNSでの「あるある共感」を活かした拡散戦略

地域特有の文化や習慣を使った「あるある」コンテンツは、SNSでのシェアを促しやすい傾向にあります。「○○県民ならわかる○○」「他の地域にはない○○」といった投稿形式は、コメントやリツイートが増えやすく、自然な拡散を生みます。

例えば、福岡の「運動会で立ち上がるとき『ヤァー』と言う」文化は、短尺動画にすればバズる可能性があります。こうしたネタを活用したキャンペーンは、地域ブランドの認知拡大に効果的です。

 

3. 「知らなかった!」を起点に全国展開を考える

地元では当たり前のものが、他の地域では認知されていないと気づいた瞬間には、驚きと共に「知りたい」「体験してみたい」という感情が生まれます。企業はこの「驚き」を活用し、全国展開の際にストーリーを持たせると、関心を引きやすくなります。

例えば、新潟の「イタリアン」や岩手の「福田パン」のように、全国では知られていないご当地グルメは、「実は○○県でしか食べられない」という切り口で訴求すると、旅行や物産展での売上増加につながります。

 

4. 地元メディアや口コミの力を活かす

地域密着型のマーケティングでは、大手メディアよりも地元の新聞、フリーペーパー、ローカルインフルエンサーとの連携が有効です。特に、シニア層や地元の企業がターゲットの場合、紙媒体やコミュニティ型メディアの活用は重要になります。

例えば、北海道の「セイコーマート」は全国的な広告展開よりも、地域内での口コミやメディアを活用し、道民の間で圧倒的な支持を獲得しています。このように、地域に根付いた情報発信を行うことで、より効果的にブランドを浸透させることができます。

 

【結論】地域の個性を最大限に活かす

広告やマーケティング施策を考える際、「地元ならでは」の要素を取り入れることで、共感を呼び、ファンを増やすことができます。ただし、単に「ご当地もの」としてPRするのではなく、その土地の人々の誇りやアイデンティティに寄り添ったストーリー作りが重要です。

 

地域の魅力を再発見し、共感と拡散を生むコンテンツを設計することが、効果的なプロモーションの鍵となります。

 

リビングWeb「あなたはどっち」


最新のマーケティングデータをお届けする「サンケイリビングNews」はメールマガジン形式で毎月1回、主婦、働く女性を中心に、消費の主役である女性の「今」をお伝えします!お申し込みは以下からお願いします。
サンケイリビングNews申し込み

関連TAG


マーケティングデータ 一覧へ

このページトップへ

↑ PAGE TOP