2024年7月22日
リビングWebの読者投票コンテンツ「あなたはどっち」では、地元の行政サービスで便利なもの、助かるものはあるか、投票を実施。今回は、その投票結果をまとめ、興味深いコメントを紹介しながら、地元の行政サービスが評価されるポイントを分析してみました。
地元の行政サービスで便利なもの、助かるものはある人が57.6%という結果に。次に、具体的なコメントからその傾向をみていきましょう。
1)利用者層の多様性
高齢者や低所得者、障害者など、サポートが必要な人々に向けたサービスが多く評価されています。例えば、低価格の宅配便弁当サービスや配食サービスが挙げられます。
子育て世代やファミリー向けのサービスも高評価です。ファミリー・サポートや子育て教室、図書館サービスなどが代表的です。
2)利便性の高さ
土日に利用できるサービスや、コンビニでの住民票取得など、時間に柔軟なサービスが便利だと感じられています。仕事のある人々にとって、平日の利用が難しいため、週末に対応しているサービスは大きな利便性を提供しています。
3)専門的なサポート
手続きサポートや弁護士相談など、専門的な知識が必要な場面でのサポートが助かると感じられています。特に、福祉課や法律相談のようなサービスが多く評価されています。
4)健康支援・エコサポート
健康や環境に関するサポートも評価が高いです。これらのサービスは、地域住民の健康維持や環境保護活動に直接的に役立っています。
5)コミュニティ形成
コミュニティセンターや区民講座、図書館など、地域コミュニティを形成・支援するサービスも多く評価されています。これらのサービスは、地域住民同士の交流を促進し、地域全体のつながりを強化する役割を果たしています。
1)特定の利用者層に偏ったサービス
多くのコメントから、高齢者向けのサービスが充実している一方で、独身者や子供のいない世帯へのサービスが不足していると感じられています。これにより、特定の利用者層に対しては行政サービスが行き届いていないという不満が出ています。
2)特定のライフスタイルに合わないサービス
共働きや子なし世帯に対するサービスが不足していることが指摘されています。特定のライフスタイルや家族構成に対応するサービスが不足していることが、不便さを感じる原因となっています。
3)情報不足
行政サービスの存在や利用方法に関する情報が不足しているため、実際にはあるサービスを知らずに利用していないという状況が見受けられます。
地域住民が行政サービスを便利に感じるためには、以下の点が重要です。
まず、幅広い利用者層に対応するサービスが求められます。そのため、ライフスタイルの変化や多様性に対応し、より多くの住民にサービスを提供する工夫が必要です。高齢者、独身者や子育て世代、低所得者など多様なニーズに応えることで、支援を求める住民が恩恵を受けられるようにすることが大切です。
次に、利便性の向上が不可欠です。利用時間や手続きの簡便さを向上させ、住民が日常生活の中でサービスを利用しやすくすることが求められます。
また、専門的なサポートの充実も重要です。手続きや相談に対する専門的な支援を提供することで、住民の不安を軽減し、信頼を得ることができます。
さらに、健康支援や環境保護に貢献するサービスも高評価です。ガン健診や生ごみ処理機の購入補助など、直接的な健康・環境サポートは評価されています。
最後に、情報提供の充実が欠かせません。行政サービスの存在や利用方法を広く周知し、住民がサービスを活用しやすくすることが求められます。せっかく用意されている行政サービスが、必要としている人に届いていない可能性があります。そのため、ライフスタイルの変化や多様性に対応し、より多くの住民に情報を届ける工夫が必要ではないでしょうか。
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