この6月にリニューアルしたリビングWebの読者投票コンテンツ「あなたはどっち」では、地元が好きかどうかを尋ねる投票を実施。多くの参加者が熱意を持って意見を寄せてくれました。今回は、その投票結果をまとめ、興味深いコメントを紹介しながら、地元が好きな理由、そうでもない理由について分析してみました。
投票結果サマリー
地元が好きな人が圧倒的に多いことが分かりました。次に、具体的なコメントを見ていきましょう。
■地元が好き
- 転勤族で色々な県に住んだが、帰省する度に人の優しさに触れて『まちづくりは人づくり』なんだなと痛感します。 (醤油さん/43歳)
- 果物がおいしいし、空気がきれい。ゴミゴミしてないし、渋滞がない。 (さともさん/47歳)
- 都会に比べて売っているものは少ないが、福島は、手作り感が良い。赤べこなどの民芸品や日本酒など、全国的にも長けている。 (白雪姫♪さん/45歳)
- 大きな都市二つのちょうど中間にある町で、自然も多くJRと私鉄やバスも町中を十分に走って交通も便利。百貨店や映画館などが入ったモールがあり、市内を出ないで普段の生活を送ることができます。 (EHさん/59歳)
- 地元から出た事がありませんが、やっぱり地元が落ち着きます。水は美味しいし、阿蘇の新緑を見るととても癒されます。 (あんにゃーさん/55歳)
- アクセスが良く自然も豊か。空も広くて開放感があります。 (はちのこさん/47歳)
- 愛媛県松山市に住んでいるんですが、住みやすくて人も温かくて、街も良くて、グルメも美味しいから好きですねぇ!! (ゆっさんさん/39歳)
- 安くて美味しいお店が多い、治安もいいので大好きです。 (ノンさん/68歳)
- 大阪市内に住んで50年、好きな所は色々な施設やイベントがあって楽しいし、来年は万博が開催されるのが楽しみです。 (ほっこりーナさん/72歳)
- 海山・神社仏閣も豊富で、空気も美味しいです! 私にとっては、住まうのに最高の地です!! (お豆さんさん/61歳)
- 美味しいお店が揃いすぎている。旅行先でおいしいものを食べても、「地元のあそこの店の方が美味しいね」となることがしばしば。恵まれてます! (あすさん/46歳)
- 桜の季節は、まるで極楽浄土の様相。人出も増える。週末は、多彩なイベントが催される文化的で美しい安全な街です。 (ぴにさん)
- いろんなところに歩きと電車でいける。車を運転しなくてもいいのが、本当にありがたい街です。 (こっこさん/52歳)
- 個性的な個人商店が多く、程良く都会、でも程良く下町なところが良いです。大きな街に挟まれているので、有名どころの品や大物買いしたい時はそちらに。と使い分け出来て便利です。 (いづみさん/53歳)
- 繁華街が無いので子育てしやすくて子供の習い事と同じ位、お母さんの習い事が充実。 (チェックさん/45歳)
- 秋にあるだんじり祭りが好き (ヒナさん/40歳)
- 海も山もあり、穏やかな瀬戸内海が見えて野球、サッカー、バスケとスポーツも盛んで都会ほど街ではないけどそこそこ充実しており楽しい街だと思います! (でんこさん/53歳)
- 知ってる場所、知ってる人がたくさんいる環境が安心できるので、地元が好きです。 (まみこさん/42歳)
- 大好き!家族も友達もみんながいる地元が大好きです (チエドルさん/41歳)
- やっぱり地元が一番都会への憧れもあったけど顔なじみや土地感が安心する。仕事等で外に出ても最後は四国の愛媛松山市で暮らしたい。 (nonさん/66歳)
- 自然豊かなところと便利なエリアの割合の塩梅が最高。海山川の景色が毎日眺められる幸せ&身近な便利の恩恵を受けられる幸せ。 (しましまこさん/49歳)
■そうでもない
- 田舎だからか全く愛着が湧いていない…今後恋しくなることはあるのだろうか (ぺちこさん/33歳)
- 自然豊かだか、車がないと買い物にも行けず不便。老後が心配 (みかんぱいんさん/50歳)
- 田舎すぎて不便。 (あほうどりさん/54歳)
- 交通手段が不便 (kkさん/74歳)
- 働くところがないので。あっても、めちゃくちゃハイレベルに要求される。(仕事がないさん/49歳)
- 両親の元々の出身地でもなく、4歳から移り住み、私自身、成人してからは地元を離れていて、地元との繋がりが薄いから。 (まーすけさん/45歳)
- 最近、人が多すぎてちょっと辛いなーと思うことが増えました (こぱんさん/47歳)
- 都会にも近く、周りの環境やは、道幅も広く公園も多くゆとりのある街並みなのです良いですが、駅からは遠くバス使用のため、朝や夕方は時間もかかるし不便です。 (さくら桜さん/64歳)
- 雨が多くて、晴れが少なくて、気温の格差が大きく、地震が多く、強風がよく吹く自然環境が悪く、よそから人間がどんどん来るので人混みが激しいから。 (亜衣さん/48歳)
- 鞆の浦や福山城他、色々と有りますが、子どもの頃から漠然と人口が増えたけど、それに伴う施設や環境設備が、増えてない様に思えます。 (頑張るプーさんさん/63歳)
- 渋滞がひどい (ゲストさん)
地元が好きになる、そうでもない分かれ目の分析
地元が好きな人とそうでもない人のコメントから、いくつかの共通点が見えてきます。
■地元が好きな理由
- 便利さとアクセスの良さ: 地元が好きな人は、交通の便が良く、生活に便利な場所であることを挙げています。
- 家族や友人の存在: 地元に家族や友人が多く、心理的な安心感を得ていることが理由に挙げられます。
- 思い出と文化: 長年住んでいることで、思い出や地元の文化・行事に対する愛着が強いことが見受けられます。
■そうでもない理由
- 発展の遅れと仕事の少なさ: 地元があまり発展しておらず、仕事の選択肢が少ないことが不満として挙げられています。
- 気候や自然環境への不満: 気候や自然災害に対する不安が、地元への愛着を薄めていることが分かります。
- 新しい経験を求める: 新しい環境での経験を求める人にとって、地元は地元は魅力が少ないと感じるようです。
まとめ
今回の調査を通じて、地元に対する愛着は個々の生活環境や心理的な要因によって大きく左右されることが明らかになりました。特に便利さや家族・友人の存在、思い出や文化的な背景などが大きな影響を与えています。
このようなデータは、現在多くの地方自治体が取り組んでいる移住・定住促進のプロモーション活動において参考になるのではないでしょうか。地方自治体がこれらの要素を考慮しながら、地元住民や移住希望者に向けた魅力的な情報発信を行うことが重要だと思います。例えば、交通の利便性や地域の歴史・文化、住みやすさといった具体的な魅力を強調することで、より多くの人々に地域の良さを伝えられるでしょう。
また、家族やコミュニティの絆が深まる環境作りをサポートする施策を打ち出すことも効果的ではないでしょうか。これにより、地元住民の満足度を向上させると同時に、新たな移住者を惹きつけることが期待できます。
今回の調査結果を基に、地域の魅力を再発見し、多くの人々に地元への愛着を感じてもらえるようなプロモーションを展開することが重要です。地方自治体が地域の特性を深く理解し、それを最大限に活かした施策を進めることで、住民一人ひとりの生活の質を向上させるとともに、地域全体の活性化を実現できるでしょう。
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