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役職に就いたことある?女性の「出世観」と経験者から見えるものとは?


責任を「重さ」と取るか「名誉」と取るか…

 

 
「女性活躍推進」が叫ばれている昨今。実際の職場では、どこまで浸透しているのでしょうか。そこで今回は、役職経験についてアンケートを実施。働く女性の「出世」についての意見を聞いてみました。
 

Q.役職に就いたことある?

 
DATA
ない…43%
ある…40%
以前あった…17%


※シティリビングWebでアンケートを実施
※有効回答151人※アンケート実施期間:2023/8/23~2023/9/6

 
 

役職者の経験から見えるもの

  • 自分の裁量でできる仕事の領域が増えていくので働きやすくはなるが、女性管理職に対するバイアスは避けて通れないので、葛藤や不満も増えると思う。幸せそうに働いている女性管理職のロールモデルが少ないので、正直出世にはあまり興味を持てない。しかし、65歳定年制の導入が決まり70歳まで雇用延長することを考えると、自分がいける限界まで、給与や周囲からの評価、信頼度を上げておく必要があると思う。そのため、現在は課長昇格試験に挑戦中。3単元ある研修は2年かけて合格し、ようやく論文を書く権利を得たところ、まだまだ道のりは長い…(りょう)
  • 今の私にできることに挑戦していきたいので、役職につくことは、一つの挑戦だと思います。 出世については、収入源のため、自分を窮地に追いやる中、生活が成り立つように頑張りたいと思っています(なごみ)
  • 役につく前は、上司は何をしてるかわからなかったが、実際なってみると意外に大変なことをしていたのだと知った。経験することで違う視点で物事を考えることや今まで知らなかった世界も見れるので、チャレンジしてみるといいと思います。ただ、残業代がつかなくなるので、昇給しても働いている時間が長くなりへとへとに。体力、気力がある人ならオススメ(マミー)
  • 自分に務まるのかと不安でいっぱいだったが、先輩達に励まされて何とかやっています。これから、管理職を目指す人に言えることは、職が人を育てるという言葉があるとおり、その職につけば、何とかなると思う。それに、上もそもそもできない人にはその職はやらせないと思うので、自信を持ってチャレンジをしてほしい(ママ)
  • 望まないまま、言われたままに主任になりました。管理系の仕事など、実務以外にやることは増えるし、それが楽しいと思えませんでした。その理由はきっと、会社や組織にあまり興味がなくて、もっと自分らしく働いて結果につなげたいというのが私の望む働き方だったからだと思います。結局、他にも理由があって転職しましたが、その後は、専門系のキャリアパスを歩んでいます(M)

 

私の密かなキャリアプラン

  • 今、まさに年齢的にリーダーにされそうなのですが、両親が高齢になり、介護が頭をちらつくので、むしろ年収を下げても庶務とかにしてもらいたい思いで交渉中です。子育てが終わったら介護・共働きで、働きながらの両立はタイミング的に難しすぎます!出世なんて、若いうちじゃないと無理!(よっぴー)
  • 独身のときはできるところまで行こう!と思っていました。結婚して子供ができたので今は家族との時間を大切にしたいです。子どもが大きくなったころには年齢的に出世したいと思えるほど体力が残っているか不明です(しろくま)
  • 今までの仕事に責任、下の管理、上との板挟みが加わって月々5千円~(零細企業の主任)なら平社員が楽でいい(はと)
  • 企業というのものが本当に合わなくて、20代後半からずっとフリーランス。金銭面や福利厚生で損してるなと思うことはあるけれど、気楽だし好きにできるので性に合っています。役職というか、個人事業主なので一応、社長ということになりますね。社員はいませんが笑(ひとり社長)
  • プレイングマネージャーの様な立場なら良いかな?と思います。 マネージャーと言うと動かないイメージがあるので自分自身は動きたいです(フニフニ)

 

出世について思うこと

  • 役職といっても千差万別。ただひとつ言えるのは出世するのとしないのとでは年収が大きく異なる。社内外で尊重され仕事の裁量権もある。これはなってみないとわからない領域でした(こんぶ)
  • 過去形です。出世欲はものすごくありました。でも、ひがまれるし嫉妬されるし、男性女性問わず、嫌がらせがすごかった。ミスできないと責任があり、休みがなかった。それでもそれも楽しめたけど、今は平社員が楽でいい(だだだん)
  • キャリアウーマンではなかったから。でもこれからの女性はどんどん出世してほしいと思う(かなごん)
  • 出世すれば、目立たないけれどもきちんと成果を出しているメンバーや、業務を下支えしてくれているメンバーを直接評価して引き上げることができる(りりっく)
  • 仕事が増えて自分の時間がなくなり、給料は上がるがそれ以上の損失があるから。 そのような人を沢山みてきている。 ただ、役職が好きな人はそれで満足しているのでいいと思う(ひさあ)

 

約3人に2人が役職経験者でも、「出世したい」はわずか2割

 
役職に就いたことが「ある」と「以前あった」を合わせると約6割となり、約3人に2人が役職を経験しているという結果となりました。「最高でどこまでの役職に就いたことがある?」という質問では、最も多かったのが「課長」(13%)で、次いで「主任」(11%)「係長」(10%)となり、中間管理職を経験している人が多いようです。
 
実際に出世した経験がある人からは、「へとへとになる」「実務に合わせて管理の仕事が増える」というネガティブな部分を指摘する声がありながらも、「実際になってみて上司が何をしているかわかった」「一つの挑戦」といった、成長を感じる前向きな面も。また、年収アップを挙げる人もいて、責任や業務と合わせて経済的にもプラスになることが多いようです。
 
しかし、「出世したいと思う?」と聞いてみると、4割が「したくない」と回答。「したい」はわずか2割にとどまり、出世に対しては消極的な人が多いようです。働き盛りの30~50代は、子育てや介護が伴いやすいタイミング。ワークライフバランスを天秤にかけると、積極的に出世を考えるのが難しい方も少なくないのかもしれません。
 
女性活躍が叫ばれてはいるものの、働き方は多様化してきている現代。自分に合ったキャリアプランを立てることが、大切なのかもしれませんね。

 
シティリビングWeb「叫びのツボ」


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