職場での悩み、専門家に相談したい!
労働安全衛生分野における心理相談業務の専門家を、産業カウンセラー(企業内カウンセラー)といいます。社員の悩みを聞き、現場との連携によりケアをしていく役割として、産業カウンセラーを導入する企業は多く見られますが、実際に相談したことがある人はどのくらいいるのでしょうか。
Q.産業カウンセラーに相談をしたことはある?
DATA
ない…71%
ある…29%
※シティリビングWebでアンケートを実施
※有効回答78人
※アンケート実施期間:2022/9/14~2022/9/28
■実際に産業カウンセラーに相談
- 人間関係から体調を崩して人事から紹介されてお話しした。アドバイスというより、話を聞いてくれるといった感じでスッキリした(まい)
- やはり働く側と、雇用者の関係は、対等ではないと思います。また、社員同士であっても何らかの上下関係は存在し、行き違いや理不尽な嫌がらせなどもあり、快適な職場に遭遇することや快適さを築くことは難しいことです。あまりにも人格否定や尊厳が守られていないと感じたときに、専門家の人に話を聞いてもらい、自分の主張を整理してもらうだけでも落ち着きます。そうすることで解決の糸口を見いだしてもらい、自分なりのできる許容範囲のなかで、努力すればいいと思います。解決法が見つからなければ、退職も悪くはないと思います。最悪の状況は誰にとってもマイナスにしかなりませんので、風通しを良くするためにも、産業カウンセラーの存在こそ必要だと感じました。第三者によって解決法は見つかるのだと思います(おぜ)
- 会社で申し込んだが、何ができるわけではないため解決はしなかった。ただ、自分の心を整理するのに役立ったと思う。男女両方と面談したことがあるが、男性はあまり親身に聞いてもらえず、不愉快な思いをした(たぬき)
- けがをしたときに相談したときはいい人だなと思いました。でも結局会社を辞めることになりあいさつに行ったところ、産業医がなんか会社の言いなりっぽくなっていてがっかりでした(ごじゅ)
■産業カウンセラーがいない…
- もし産業カウンセラーがいたら相談したかったです。内容は、仕事には不満はあまりなかったのですが、周りのことが気になってしょうがなかったです。女性同僚がどんどん結婚・出産していくのを見ていて辛かった。自分だけ置いていかれるようです。「人と比べるな」といいますが、目の前にいるとどうしても気になります。モチベーションが下がるのを抑えられません、と(栗最中)
- 支店がいくつかあるような会社勤めですが、そのような相談できる場所がないため1人で溜め込んでしまいます。産業カウンセラーがいる会社が羨ましいです(みるきー)
- 利用出来る環境が整っている職業の人が羨ましい。アメリカみたいにカウンセリングが当たり前になるといいです(オプティミスト)
- 産業カウンセラーがどんな仕事をするのかもわかりません…でした (そうす)
■産業カウンセラーへ思うことあれこれ
- 私自身が産業カウンセラーをやっており、相談の効果を感じているので、相談ルームへ行ったり仲間同士でカウンセリングを行っています。ただ、一度相談ルームの人(仲間でなくプロ)に少し重めの相談をしに行ったら、カウンセラーが「困った」を連発、グダグダになったことが…。素晴らしい人もいるんですが。カウンセラーも人によりますね(ささゆず)
- 私の言うことを否定も肯定もしないので、結局は自分で考えろということだなと思いました(ぱぴ0618)
- 注意しなくてはいけないなと思ったのが、相談を受けた後産業カウンセラーは会社のメンタルヘルス責任者もしくは担当者に、報告書を渡す仕組みになってること(会社によって違いはあると思います)。なので、責任者・担当者に、相談内容を知られることを分かった上で相談したほうが賢明。産業カウンセラーが信用できる人なら、「このことは、会社への報告に書かないでほしいんですが」と前置きしてから、相談したほうがいいです。 また、会社のメンタルヘルス責任者・担当者が口の軽い人、噂好きの人の場合は(お酒の場などで言いふらされることになるので)、個人的には産業カウンセラーには相談しないほうが良いと思います(suw)
【まとめ】相談経験がある人は3割弱。存在自体を「知らない」という声も
3人に1人が産業カウンセラーに相談した経験がある、という結果となりました。「相談したことがある」と答えた人に相談した内容について聞いたところ、「メンタルヘルス」が76%と最も多く、次いで「人間関係」(44%)、「キャリア」(20%)となり、精神面の相談をしている人が多いことがわかります。
一方で、「産業カウンセラー」という存在自体を「知らなかった」「どんな仕事をしている人かもわからない」という声も一定数見られました。まだまだ企業内カウンセラーを導入している職場自体が少ないのかもしれません。
産業カウンセラーへ相談した人からは、「話を聞いてもらってスッキリした」「第三者に入ってもらうことで整理できる」という意見が見られ、やはり社内にいる専門家として、身近な相談相手と感じたよう。
産業カウンセラーのそもそもの存在意義は、社内での悩みを聞き取り、職場での問題解決を一緒に解決していくこと。なかなか相談できない職場での悩みがあるなら、抱えずに、相談を検討してみてもいいのかもしれません。
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