ライフステージと仕事のバランスはどう考える?
人生において大きなライフステージの変化は幾度と訪れますが、その中でもかなり重大な「妊娠・出産」のタイミング。特に仕事が軌道に乗ってくるころにその時期を考える必要があるため、仕事と育児の両立に悩む人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、働く女性の出産時期に関する意識を調査してみました。
Q.仕事と育児の両立を考えて、出産時期を悩むことがある?
DATA
ある・あった…60%
ない…40%
※シティリビングWebでアンケートを実施
※有効回答:67人
※アンケート実施期間:2021/1/20~2021/2/3
■現在絶賛両立中。両立のポイントはココ!
- 時短勤務を利用して、正社員として今も働いています。同僚や上司のサポートがあるからこその両立なので、感謝の気持ちを都度伝えています。ただ、2回以上は育休・産休を取りづらいので、3人目は諦めています(ことら)
- 毎日が時間との勝負です。春生まれの2人目は丸1年育休取得して保育園入園。年度がかわって気持ちも新たに育児・仕事ができたと思います(もも)
- 20代半ばで結婚し、仕事が面白くなってきて、転勤などもあったので、子供は30過ぎてから…とのんきに構えていたら、いざ30代になると不妊で通院することに。そうこうしているうちに、卵巣嚢腫になってしまったり…と、結局、1人目を授かるまで5年かかりました。妊娠を先延ばしするなら、自分とパートナー両方が健康で問題ないか?一度検査を受けておくことを強くお勧めします。また、ある程度社歴が長くなりポジションが上がってくると、仕事量が多くなったり責任も増え、時短が取れない or 取れても結局持ち帰り仕事が増える…なんてことになりやすいし、旦那さんや周りのサポートがいざという時どれぐらい受けられるのか?なども一度は話し合い、ライフプランをしっかり立てておいたほうが良いです。毎日の食事、家事育児、保育所送迎や呼び出し時の対応、懇談や参観、出張時の対応など、課題山積です(corgi)
- 職場の人がどんなに良い人でも、それまでうまくやっていたとしても子どもができると突発の休みをしてしまったり、家事育児で疲れていて職場で今までのようにはいかなかったりすることが多いので、気を遣いすぎるくらいがうまくいくと思っています。感謝を言葉にする、謙虚な言動を心掛けることで応援してくれる同僚が多いです。前向きな人って応援したくなるものです(たか)
- 一人目は悩むこともなく妊娠しましたが悪阻が酷く出社できず、行けたときも医務室通いで仕事になりませんでした。2人目が欲しいと思っても、前回迷惑をかけてしまったので多少業務をこなしてからでないと気まずいです(アナ)
- 結婚が30だったので子どもはすぐに作りたい!と結婚が決まったときから思っていて、わりとすぐにできました。妊活している会社の人をみると、私は恵まれていたな、と思います。部署で初の育児休暇からの復帰だったので、時短勤務申請時も上司に制度を説明して「へー。そうなんだ。わかった」と言われながら申請書に承認印をもらっていました(苺サンド)
- 一人目の妊娠は順調だったけど、妊娠7ヶ月の定期検診で「今日から入院してください」と突然お医者さんから言われてしまい、結局そのまま出産まで数ヶ月入院に…引き継ぎも挨拶も何一つできませんでした。幸い生まれた子どもは超健康児!昨年より復職し、そろそろ二人目が欲しいけど、一人目のことがあるのでなかなか周りに言い出せません…(M.N)
- 正直、仕事して保育園で預かってくれる時間があるほうが24時間育児より楽だと思う。だけど本音は主人の給料だけで、贅沢はしないけど買いたい食料品とかは我慢することなく買えるという生活ができるなら、子どもは可愛いので(疲れるけど…可愛い)一緒にいたいなあ、と思う。 保育園行きたくない!と朝から泣かれる日には…こちらもごめんね、と涙が出てくる(ほやん)
- 最低でも1歳半までは手元で育てたいので、4月の保育所入所時に1歳半を超えているように出産時期を合わせた(TATSUMI)
- 昨年育児休業を終えて復帰しましたが、二人目の出産時期について悩んでいます。2~3年はあけたいと思っておりますが、体力やすぐに授かるものでもないのでと色々考えるとそんなにあけてもいいものか…。かといってすぐできてしまったときは、もう産休?と思われてしまうので悩みは解決しておりません(あゆみ)
- 正直、何かを作る職人や自営業でない限りは自分でないといけない仕事はないので、会社員であれば制度を最大限に利用して子育て優先してほしい。 出産時期は若いほうが絶対に楽!体力が違う…。仕事をしている間は育児を忘れられるので、通勤と会社にいる時間は自分と向き合えるし、お迎えに行ったら改めて子どもが可愛く思えて、大変だけど両立するほうが自分には合ってました(わい)
- 両実家のフルサポートが何よりの条件だと思います。職場の同僚や友人でも手厚いサポートが受けられる人たちは出産後も復帰してイキイキしています!(たか)
- 子どもの体調不良で急な早退や休みをもらうときは毎回申し訳ない気持ちになった(ルシフェル)
■両立を考えたり考えなかったり…現在妊娠中。
- 今妊娠中。4月に復帰したときは、仕事がんばらないと!と思っていたが、思ってたより仕事が回ってこず、私が一人で気負ってるだけで、みんなはそんなに私に期待してないのでは!?と思うと気が抜けて、自分の望みの2歳差で生むことにした(ゆら)
- 転職を考えていたけど、年齢的に妊活は最後のチャンスと思い狙い撃ちしたら、コロナ真っ只中に1発命中。授かったことに感謝するとともに、仕事生活から気持ちを切り替えて、人生最後の妊婦生活を過ごしています(あんこ)
- 今、妊娠中です。出産時期はあまり考えず、早く欲しいと思い、結婚後すぐ妊活して、妊娠できました(mami)
■まだ妊娠・出産経験はナシ。考え方はいろいろ…
- 現在は独身ですが、ご縁があれば結婚も出産も経験したいし、仕事も続けたいと考えています。欲張りなのですかね(笑)。私のいる建設関連の業界はまだまだ男社会で、ここ数年でようやく女性社員も増えてきた印象です。男性上司にライフステージの変化をどれほど理解していただけるか不安に思うことはありますが、逆に女性が増えてくると結婚や出産の順番をああだこうだ言う人も出てくるかもしれません。いつまで経っても不安や悩みはついて回るのかなと思っています(なつよ)
- 昔から子どもが好きで、早く結婚して子どもが欲しかったし、20代からフリーランスとして自宅で働いているので仕事との両立で不安に思ったことはナシ。でも相手のあることなのでなかなかうまくいかず気づけば40代に突入。さらに再婚が決まり両家挨拶というところでコロナ禍に。不妊治療になる可能性もあるし、もう籍だけ入れてさっさと産みたいよ~(泣)(人生うまくいかない)
- 周りからは変わっていると言われますが、5歳のときに結婚はしないと決めて(笑)、今までの人生で結婚も出産も一度も考えたことがありません。そしてもう出産が難しい年齢になってしまいましたが、仕事と子育てを両立されてる人を見ると、働くママさんって凄いなって思っています(zumbaholic)
- 現在、独身・フリー・38歳です。結婚・出産はしてもしなくても良いと考えていますが、もし結婚した場合、年齢的にも出産はラストチャンスなので悩んでいる暇はなく、産めるならば早く産まないといけないと感じています(ぷち)
- 上司から出産検討中の数人が呼ばれて「出産はみんなで相談して順番と時期を決めるように」と言われました。びっくりするやら恥ずかしいやらでした(えみ)
■育児との両立で見えた厳しいエピソード…
- まだまだ産休・育休や復職に対して遅れている今の会社。やっと世の中の流れに合うように前向きに動きだしたばかり。1人目の出産のとき、産休に入る年がちょうど昇格のタイミング。でも試験に落とされる。同期は全員昇格。ほとんど落ちることがあり得ない試験なのに。前から産休に入る人は昇格できないのはよく聞いていた話。でも悔しくて上司に訴えたものの、部長はOKしてるんだけど人事が認めない。あきらめるしかなかった。結局、出産のタイミングは昇格してからにすべきだったのか、男性はそういうリスクは全くない、そういうことを考えなければならない女性の不利さを実感した。会社によっては、産休など関係なく、昇格試験を受けれるという話も聞いたことがあるので、今後の会社の制度がどうなっていくのか見守りたいし、機会があれば、経験者としていろいろ意見も言っていきたいと思う(2児ママ)
- 産休を終えて復帰した初日に会社のランチでこんなにゆっくりランチしたのはいつぶりだろうと感動したことを覚えている(こばんび)
- 一人目の出産のときに復帰にしたら、上司に二人目は一人目が小学生になってからにしてくれ!と言われこの職場では働きたくないと思いました。出産、育児に理解してくれる会社になってほしいと思います(ともたん)
- 妊娠が分かって上長に報告したときに実は…と上長2名とも退職することを教えられ、自分も産休入ると、4人しかいない部署なのに、3人が不在になるという悲惨な状況に…残された1名が一時すさんでました(tomigu)
- 会社の制度が整っていないと、なかなか難しいと思います。職場の仲間にしわ寄せがくるようだと取りづらい雰囲気になるのは明白なので…。私も復職後、独身上司に仕事のしわ寄せがいってしまい、快くない対応を取られてしまいました(なな)
【まとめ】 3人に2人が出産時期に悩んでいる…。両立を望む声は5割強
「仕事と育児の両立を考えて、出産時期を悩むことがある」と答えた女性は6割となり、女性にとって出産という大きなライフステージは悩みの種になることが多いようです。実際に出産を経験した人からのコメントを見ると「制度を最大限に利用したほうがいい」「同僚に感謝の気持ちを忘れない」「周りのサポートが欠かせない」などといったアドバイスも見られました。やはり仕事と育児を上手に両立するには、自分だけでなく環境を整える必要があるようです。
さらに、「出産後も働きたい?」という質問には51%が「働きたいし、働けると思う」と回答。次いで「働きたいが、両立を考えると難しいと思う」(26%)、「働きたくない」(13%)という結果になりました。ネガティブな意見はありつつも、約2人に1人は仕事も出産も叶えたいと考えていることがわかりました。
コメントを見ると、まだまだ会社によっては制度を活かしきれていないという実情もある様子。また産休・育休を取得するタイミングなども、周囲の目を気遣わざるを得ないなど、さまざまな観点から考えなければならない問題ではありますが、いずれにしても「自分の人生」です。できる限り後悔のない選択をしたいですよね。
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