緊急事態宣言は解除されたけれど…働き方はどう変わる?
緊急事態宣言の発令中はリモートワークを実施した企業も、解除された後の対応はそれぞれ。首都圏の通勤電車は元の混雑に戻ってきている印象で、出社している人が増えているよう。しかし、まだ出社に不安を感じる人も多いはず…。今回は、今後のリモートワークという働き方の定着度について調査してみました。
Q.これからもリモートワークは定着しそう?
DATA
部署や業務により定着しそう…37%
そもそもリモートワークをしていない…33%
定着しなさそう…20%
定着しそう…8%
そのほか…2%
※シティリビングWebでアンケートを実施
※有効回答数:150人
※アンケート実施期間:2020/6/3~2020/6/17
■リモートワークできる部署だけ定着しそう…
- 私の部署の女性はテレワークを推奨されているので、月に1,2回しか出社していません。でも、他部署の女性は、週に2~3回は出社しているようです。仕事内容で様々になるのでしょうが、それによって評価が下がったりするとしたら…と不安になることがあります(ぴちょん)
- リモートワークで可能な仕事はリモートワークにして、現場でしかできない仕事を現場でするようにし、できるだけ家にいられる時間を長くできる働き方にしてほしい(ぷんち)
- かたくなに拒否していたお姉さまたちもリモートワークを実施したおかげで、リモートワークの良さもわかり、定着してくれたらと思うが、結局なんだかんだとケチをつけて元に戻りそう。そしてリモートワークをしたい人を徹底的にけなしそう。どんなに良い制度ができても、最後は利用する環境や人次第なのが残念(sak)
- 6月からも試験的にリモートワークが可能になったのに、私の部署はコールセンターで、全員ができるわけではないからと全面的にしてはいけないこととなった(私は事務)。おかしくないですか? できる人だけすればいいじゃないですか…(ぴーきち)
- 緊急事態宣言期間中、私はパートなのでシフトは減りましたが出勤していました。ただ上司や他の社員は在宅勤務を週の半分はしていたので、問い合わせの電話などがあっても一旦切り、在宅の担当者に電話してまた折り返す…というのがものすごく手間でストレスで大変でした(おはぎ)
- 業務によって在宅可能なものもあるので、その業務の場合は無駄な通勤時間をなくしリモートワークで対応したい。そうすれば、その日は家事など家族のための時間が少し多くもてるのでありがたい(理子)
- リモートワークできる仕事とできない仕事があるのに「あちらの部署はリモートワークする人が多いのは不公平」などと部署間で不毛な小競り合いがあります。なので、たまに出社を余儀なくされ、「空気を読む」「和を尊ぶ」という日本文化は何がなんでも変わらないのだと痛感しました…(りん)
- 出勤しないと仕事が進まない部署(紙ベースの業務や、受付・来客対応など対人業務)にいます。テレワークは現実的ではなさそう。かたや、ほぼ毎日テレワークができる部署との格差に悩む。将来、結婚して子どもも欲しいとなるとテレワークしやすい部署へ異動したい!(あまちゃん)
■紙ベース、セキュリティ問題、会社の体質…テレワークの定着は難しい!
- 理工系出版社に勤務しています。出版社は同業他社とも書籍の献本をし合ったりして連絡を取るのですが、都心の会社でも完全リモートにはできないと話していました(けびっぴ)
- 家のWi-Fiを使用して業務を行う場合は、セキュリティの観点から社内ネットワークのみに限られています。共有データがほとんど私の部署では業務が制限され、本当に仕事がしづらいです! 外部ネットワークにはアクセスできないし、アクセスする場合は、ガラケーでのテザリング…。いつの時代なのでしょうか…(らぶたん)
- 個人情報書類のチェックや入力作業がメインのため物理的に無理…(なおな)
- 50%以下の出社率が望ましいとされ、リモート継続で業務可能なのに、書類は紙ベースに統一され出社せざるをえない状況。 これってどうなのって感じ。50%KEEPじゃなく「以下」なのに、出社強要されている…。コロナにかかったらどうすんだーって感じ(Hikally)
- テレワークで全く問題ないのに、私たちはスタッフ部門だからと、社内の人の対応のためになぜか日々出社させられている。テレワーク中も電話やmeet等で連絡が来て何の問題もなかったのに、今さら会社に来て私たちがいなくて困る!ってことはないと思うのに、上司は分かっていない。古い人たちには話が通じないと思っている。テレワークのほうが仕事がはかどるし、生活も豊かになるのに!!(ぐーたら)
- リモートワークといっても、うちの会社は個人情報の管理や紙での仕事も多いので、在宅勤務の日はメールをチェックするくらいで実質はほぼ自宅待機状態。書類仕事があるうちはまだまだリモートワークは無理そうです(レイチェル)
- お客様より問い合わせが来るが資料が手元に無いため、返答に時間がかかった。また事務員は普通に毎日出社してました。意味ないような~(カッキー)
- なんだかんだで古い体質の会社なので、コロナが落ち着いたらリモートワークがなくなると思います。次あるとしたらオリンピック期間かな…(どんべえ)
- 個人情報を扱うので、リモートワーク、テレワーク不可です。できる人がうらやましいです(おつまみ)
- テレワークにするかどうかのとき、自宅にデスクトップパソコンを持って帰って作業することになったけれど、うちにはデスクトップパソコンとディスプレイ2台を置くような机も場所もないので、出勤しました。うちの社長はまだ昭和を生きている人なので、テレワークなんて楽するんじゃねぇ!!コロナだろうがなんだろうが足で営業しろ!!と仰せのようです(はと)
■環境が整ったのでリモートワークが定着しそう
- 5月末でテレワークがおしまいと思っていたので、うれしいやら憂鬱やら複雑な思いでしたが、6月以降もテレワークとなり、正直ほっとしています。もう普通に通勤する生活に戻れなさそうです。オンとオフの区別がつけにくくまた残業を申請できる雰囲気でもないのでサービス残業が多いですが、自宅で仕事は快適です(おにちゃん)
- オンライン申請ができたりリモートワークできる環境が整いつつあるので、自分自身もリモートワークがより快適にできるようパソコン関係のスキルアップをしたい(フニフニ)
- 暇な時間は家事ができるので、時間を有効に使えます。朝の身支度も簡単なので、化粧品も減らないからエコ。会社の机は、大きくて椅子も背もたれが頭の後ろまである良い椅子なので、それだけがネック。家の椅子だと長時間は辛い。家にあるクッションや座布団、バランスボールを使い分けてます。自宅オフィス用に家具をそろえたり、電気代の出費がマイナス要素でも、リモートワークを続けたい(もかごろう)
- 我が社は緊急事態宣言が出る前から在宅勤務の許可が出始め、宣言後は基本的に在宅勤務推奨となりました。私は業務的に在宅で問題なく、以前から出張中に会社PCを使用していたので、コロナを気にしながら電車に乗らなくなってラッキーと思っていました!でも、いざ毎日の在宅勤務が始まると、会社の回線がパンク寸前。システム改善されるまでの約1ヶ月の間は、接続にやたらと時間がかかり、ストレスを感じまくりました(笑)。 ただ、システム改善後は快適度が一気に上がり、もうコロナとは関係なく、ずっとこのまま在宅勤務がいいです!(くままま)
- 在宅勤務でもそれなりに仕事がこなせると分かってしまったので、通勤ラッシュの中あえて出社する必要性を感じなくなってしまった。どうしても出社しなければならないことがある場合以外は、基本的に在宅でやりたいと思う(MH)
■みんなのリモートワークへの思いあれこれ
- リモートワーク反対! 日本人の気質では難しい! しっかりとしたコンセプトを持って始めるならアリだと思うけど、今回のような、どさくさ紛れに始めても、意味がない。そして弊社はオフィス家具・オフィス空間を販売している会社なので、リモートワークが定着すると困る!(R)
- 出社したときは、電車での感染が怖い。今まで自粛中に完全なるリモートで仕事できていた会社はリモートにしておいてほしい(H&S)
- 仕事ができない人からいろいろ相談や質問をされることがなくなり、業務時間にかなり余裕ができた。今後もリモートワークが増えそうなので、もうちょっと勉強などの時間にあてるように意識したい(自宅最高)
- 狭小住宅のため、自宅で仕事のスペースを確保するのにひと苦労した。他の家族がトイレを流す音、料理の音、固定電話の音など生活感のある雑音が聞こえてしまい、恥ずかしかったし、仕事もやりづらかった(バニラ)
- リモートワークのPCカメラ設置のために、家をとことん片付けねばならないなと思う今日このごろ。思いとはうらはらに中々掃除が進みません。なんなら何もかも引っ張り出した結果、逆に散らかり、力尽きました。PCカメラ設置指示がきたら引っ越すしかないな(あやんじゅ)
- 通勤時間はなくなったので楽ですが、やはり会議などはリモートだと時間差などがありやりにくいし、私はリモート向いてないなと思いました(ちさ)
- そもそもリモワできる人は全体の2割もいません。統計が出ています。それなのに、リモワ前提ですべての話が進んでいることに非常に違和感を覚えます。一部の大企業事務職だけではないでしょうか。というか意地悪かもしれませんがAIに代替される仕事が今リモワの対象になってるかと思います(ひなたす)
- ネット環境と自己負担金の問題ですね。企業によっては手当として月〇千円とか支給があります。うちの会社もそうしてくれれば、経済的にも助かるし、安心してリモートワークができる(かびら)
- 上司が家に居場所がなく、会社に行きたがる上、そもそものシステムを理解していないので、部下の勤務状況を把握できていない。派遣社員なのにリモートにしてもらったことはありがたいけれど、その日に与えられる業務量が少なく、手待ちが多くなってしまう(SS)
まとめ ◆ 部署次第で定着に期待。でも6月以降出社している人は85%以上…
部署や業務によってリモートワークの定着を期待する声が最も多い結果となりました。しかし、そもそもリモートワークをしていなかった人たちと「定着しなさそう」という回答を合わせると半数を超え、実際はリモートワークをしない、またはできない環境がまだまだ現実的なようです。
さらに、6月以降も「リモートワークを継続している」、または「一部継続している」と答えたのは41%となる一方で、出社を再開した人たち、または一部出社、外出自粛期間中から出社していた人たちの合計は85%にもなりました(一部出社と一部リモート継続は同じ)。やはりリモートワーク派は少数なようです。
リモートワークが定着しない理由として、まだまだ紙ベースの仕事が多かったり、セキュリティなどの環境が整っていなかったりという声が多く聞かれました。また、会社の体質や上司たちの理解がないという、会社のスタンスがネックになっているという意見も。やはり出社しない働き方にはさまざまな課題を乗り越えなければならないようです。
リモートでも出社でも自分が納得できる働き方ができるように職場環境を整っていくといいですね。
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